分岐器について

様々な分岐器

線路の先にはポイントがあります

鉄道の巨大なネットワークを構築する上で、分岐器は重要な役割を担っています。
その分岐器は非常に沢山のパーツによって構成され、ひとつひとつのパーツには精密で堅牢な構造が要求されます。
分岐器は大きく分けて[ポイント][クロッシング][ガード]の部分から成り立っており、一つの分岐器で使用される部品の数は何百、何千、更には1万を越す数の部品の集合となります。

  • 様々な部品で構成された線路
  • 線路の工場

WHY IS IT SO IMPORTANT?

線路の様々な役割について

社会の重要なインフラである鉄道網というネットワークを構築する上で、それぞれの線路をつなぐ接点の役割を担っているのが分岐器です。この分岐器は、一つの線路を二つ以上に分岐したり、または二つの線路を交差させたりして、列車や車両を目的の方向に誘導する線路設備です。

鉄道をご利用なさる方々には見かけることが少ないかもしれませんが、駅の構内には、本線路からそれぞれの発着ホームへ、発着ホームから本線路への列車の誘導、通過列車を待つ間の待避、車両基地での車両の入れ替えなど様々な状況のところに分岐器が存在します。特に、多方面から線路が合流・分岐するターミナル駅には、限られた用地内で列車や車両を誘導するため、実に様々な分岐器が使われています。

片開き分岐器

直線の線路から他の一つの線路が右側または左側に分かれる線路構造で分岐器の基本形といえます。

片開き分岐器

シングルスリップスイッチ

ダイヤモンドクロッシングの片側に渡り線がある線路構造です。

シングルスリップスイッチ

ダイヤモンドクロッシング

二つの線路がダイヤ形を描いて交差する線路構造です。

ダイヤモンドクロッシング

両開き分岐器

直線の線路が、左右対称の二方向に分かれる線路構造です。

両開き分岐器

渡り線

二つの隣り合う線路を連絡する線路構造で、二つの分岐器から構成されています。

渡り線

乗越分岐器

直線あるいは曲線の本線路を、レールを乗越して分岐する線路構造で、通常車両が本線へ逸走するのを防止するため安全側線へ分岐させる目的で使用されます。

乗越分岐器

外方分岐器

曲線の線路から他の一つの線路が曲線の外方に分かれる線路構造です。

外方分岐器

内方分岐器

曲線の線路から他の一つの線路が曲線の内方に分かれる線路構造です。

内方分岐器

振分分岐器

直線の線路が、左右非対称の二方向に分かれる線路構造です。

振分分岐器

ダブルスリップスイッチ

ダイヤモンドクロッシングの両側に渡り線がある線路構造です。

ダブルスリップスイッチ

シーサースクロッシング

二つの隣り合う線路を二つの渡り線が交差する線路構造で、基本形は四つの片開き分岐器とダイヤモンドクロッシングから構成されています。

シーサースクロッシング

三線式分岐器

三線軌道で分岐する軌道構造で、図は三線軌道から狭軌軌道に分岐するものですが、軌道の組み合わせによって種々の構造があります。

三線式分岐器