四酸化アンチモンAntimony Tetroxide

四酸化アンチモン(Sb₂O₄)

四酸化アンチモンは三酸化アンチモンに比べ、高温時において物理的、化学的に安定しております。そのため、成形温度や使用温度の高いエンプラ樹脂に使用すると、樹脂の物性を低下させずに難燃化が可能です。
また、三酸化アンチモンが有するポリエステルへの触媒活性も無く、ポリエステル系樹脂へ添加しても樹脂の機能物性の低下も引き起こしません。
既存化学物質:1-543 CAS:1332-81-6

医薬用外劇物の四酸化アンチモン

主な用途

【難燃助剤】
三酸化アンチモンとほぼ同等の難燃性を保ちながら、耐熱温度の向上が図れます。
対象樹脂:各種エンプラ樹脂、ポリエステル系樹脂

製品概要・規格
化学式 Sb₂O₄ 熱的性質 1060℃で分解してSb₂O₃を生じる 外観 白色粉体 溶解性 水及び酸に
ほとんど溶けない
分子量 307.5 結晶系 主として等軸晶系
比重 5.8 モース硬度 4〜5 導電性 不良導体
規格表
Sb₂O₄ Sb₂O₃ Pb As Fe 白色度 平均粒径 用途
min % max % max % max % max % min μm
ATE-S 95 5 0.2 0.1 0.05 78.5 1~5 エンプラ樹脂
エポキシ樹脂

アンチモン酸化物について

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